二日目。 =手術当日=
注)手術前後からの記憶は事情により混濁してるので、正確ではない可能性があります。
入院二日目にして、いきなり入術当日(笑)。この事からしても鎖骨のプレート固定手術というのが
大した扱いの手術ではない、というのが分かるというもの。
それはさておき。
午前6:30くらいに起床。普段ならあり得ない時間だなーと思いつつ、意識が覚醒するのを待って
洗面所で歯磨き&洗顔。それが終わるとすることもなくなったので、窓の外を眺めつつぼーっと
時を過ごす。
と、ぼーっとしていると、まわりの病室では朝食が配給されているような物音が聞こえてくる。
んがしかし、今日のわたしには全く関係ないのである。なにせ手術の術前術後は絶食のため、手術そのものは
午後1:00からでも、当日の午前0:00から一切何も食べれない。
まあ、お茶とか水とかそういうのは当日の朝までは(時間忘れた)飲んでもOKと言われていたが、
後々しんどい目を見るのも自分なので、必要最低限にしておく。 まあ、意味なかったけど。
なので、空きっ腹を抱えつつ耐えていると母登場。ヒマを持てあましすぎている息子に本か何か
持ってきてくれたのか、と期待したら、自分の読む本だけ持ってきて息子の分は無し、ってそれはあまりにも
クール過ぎやしませんか?
などと自爆転倒した身の上では言える訳もなく。またまたヒマを持てあます。入院生活がヒマだ、というのは
あらかじめ聞いていたが、これほどまでとは思わなかった(笑)。
☆
としていると、新たな看護師さん登場。手術室付きの看護師さんらしく、あれこれと術前の注意点を言われる。
まーだいたいは予備知識として知っていたんであるが、エコノミーシート症候群なんかの原因である血栓防止のため、
専用の膝下ストッキング(みたいなもの)を履いて下さいと言われる。これは知らなかったな。
ところで、わたしが今回の手術に当たって一番心配、というかイヤだったのは、術前の処置、だったりとか。
具体的に言うなら、手術後まで続くやたらと太い針での点滴投与、手術前日の下剤の投与もしくは当日の浣腸、
さらには尿道カテーテル挿入等々。
手術というのは綺麗事ではないんですよね。
手術自体は、初診の時に「全身麻酔でしますので」と聞いた段階で、「あ、寝てる内に終わるやん♪」と
分かっていたので、さほどの恐怖はなかったのですが。そこに至るまでの段階が・・・
と恐怖におののいていたら、その看護師さんはそーいった行動に移る気配は無く拍子抜けする。
「あーでもまだ朝の内だしなー。手術は午後1:00からだし、直前に来てするのかも」
と思いつき、ブルーな気分のまま過ごす事に。
☆
それからさらに時間が経って主治医登場。「手術用の針ですのでちょっと太いですけど」といいつつ、
点滴用の針を左腕の普段の行動に邪魔にならない所に刺してもらう。ちょと痛かった(泣)。
そのあと、その部分をテープで固定して、点滴開始となる。
何を点滴されているのか気になったので成分表示を見たら、電解質しか入ってなかった。ってーことは
生理食塩水みたいなもんか?
手術前から終了後まで点滴し続けるのは静脈へのアクセスルートを確保するためらしいので、とりあえず
何か点滴しておけばいいのかなぁ? ま、体が干上がり気味だからちょうどいいのかも。
点滴の針というのは、刺してしまえば後は邪魔なだけでほとんど痛まないので、なるべく気にしないようにして
時間が過ぎるのを待つ。あぁ、落ち着かない。
☆
母の「あと一時間やな」というような人を緊張させる役にしか立っていないカウントダウンに過剰反応しつつ、
じりじりとその時を待っていると、午前中に説明に来た看護師さんが再登場。「そろそろストッキングを
つけといてくださいねー」との指示と共に脈拍血圧体温聴音のチェックをして退場。ってあれ?
浣腸とか尿道カテーテルとかは無しですか?
その辺の疑問を母にぶつけてみると、「まー全身麻酔している時間短いし、大したオペ違うから無しでも
いけるって判断しはったんとちゃう?」との答え。そーならそーと早い目に言っておいて下さい。
そのせいで入院前からブルーな気分になっていたのに・・・
しかしこれで気が晴れたので、看護師さんの指示通り、血栓防止ストッキングを履こうとして、右足首から
下が打撲で腫れ上がっていたのを思い出す。どーやって履けというねん?ただでさえ右手の使用は
困難を極めるというのに(泣)。しかも今日は痛み止めの薬も飲んでないから結構痛い・・・
まー今回の手術は鎖骨だけだし、足首から下の怪我に関しては連絡もされてなかったんだろーなーと
思いつつ、母にも手伝ってもらって何とか装着完了。サポート感覚は良好でした。
その後は手術に備えて、下着を脱いで腰巻き代わりにバスタオルを巻いて、和式の寝間着に着替える。
これで手術前の準備は完了、のはず。ここまで来ると開き直って逆に落ち着くなぁ。
☆
そして看護師さんの二人連れが登場、って事はいよいよですか。指示通り着替えているのを確認した後、
事前にさんざん「痛いですよー」と脅されていた麻酔を注射される。注射された薬剤が染み入っている
部分が痛む、といった感じだったが、想像していたほどではなかった。
その後、ベッドの床面の高さを上げたと思ったら、そのまま事前の説明通り、病室の外にベッドごと
運ばれて他の階にある手術室へ連行される。いよいよだなぁ。
2フロア上の手術室入り口(前室?)に運ばれて、そこで執刀医や麻酔医の紹介を受けた後、「お名前は?」とか
「手術するのはどこですか?」とか患者にはい、以外の答えを必要とするような質問をされた後、いざ手術室へ、
と思ったらちょっとした忘れ物があったので、それが届くまでしばらく一時停止(わたしの忘れ物ではない)。
その忘れ物に書かれた自分の名前を確認した後、いざ手術室へ。
手術室内へ入ると、とりあえずベッドを交換、というか横付けされた他のベッドに乗り換えて何やら
色々とくっつけられた後(心電図モニター?)、寝間着を脱いで再度横付けされたベッド、というか手術台に移動。
おぉ、いよいよかぁ。
そして顔にマスクを当てられて「酸素が出てますから、深い目に呼吸して下さいね〜」と言われ二〜三回呼吸。
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「手術終わりましたよー」という主治医の呼びかけで気が付いたら、自分の病室の天井を見上げてました(笑)。
え?え?もう?何も憶えてないよ?
ホントかぁ?と思ったものの、右の鎖骨に異様に重量感があるのとシャレにならんくらい痛むのとで、どうやら
本当らしいと分かる。ってーか、麻酔ガスってあんなに一撃必殺で効くもんなのか?すごいなー。
などといささかピントの外れた事を思っていたら、主治医から術後のレントゲン写真片手に、どういう風に
固定したのかを説明してもらえる。えーと、レントゲンいつ撮ったんですか?
説明によると、大きなのが四つ、それに細かい骨片が三つあったのを寄せ集めてボルトで固定したとかで。
口ぶりからは上手くいったような雰囲気が伝わってきたので一安心。
まあ、レントゲン写真を見る限りでは、限りなく「大工仕事」というイメージでしたが(笑)。
これがその時のレントゲン写真。例によって別窓で開きます。
その後、痛み止めの薬を投与してもらったのではあるが、ここでわたしがちょっとわがままを言ったため、
静脈注射するタイプの薬を点滴経由で使うことに。
が、しかし。
ホントに効くんですか?この薬。と尋ねたくなるくらいに全然痛みは治まらず。
「静注やからすぐに効いてくるはずやで」という母の言葉にもかかわらず、ぜんぜん効いてくる気配はありませんで。
「おかしいなー、あんたの父親の時はこの薬で朝まで寝とったのに」なんて言われても痛いものは痛いって。
「まあ、これよりもきつい痛み止めの薬もあるけど、打った後にへろへろになったりとか、人によっては
興奮して暴れたりとかするから、あんまり使ってほしくないんやわ」と、母。
主治医にも同様の「あんまり投与したくないなー」的雰囲気があったところから、何の薬かだいたい想像出来たので、
「あー、我慢できるところまで我慢してみます」などと主治医に言ってしまう。想像通りの薬なら、少々しんどくても
避けておくべきだし。
「まーこの薬、眠たくなる作用もあるから。もうすぐ寝られるやろ」と母に言われ、た様な気がするが記憶に
あんまり残ってないところからすると、早速、眠くなる成分が効いていたのかもしれない。
☆
そして鎖骨の部分と右上腕から肩にかけての部分のシャレにならんくらいの痛みで目が覚める。この時まで
知らなかったが、本気で痛い時には呻き声って意志で止められないものらしい。しかもわたしの骨格と
病院のベッドの相性が悪かったらしく、仰向けに寝ていると背中の下半分と腰の部分にまで激痛が走って
身じろぎするのにも苦労するような状態になっているのに気が付く。あう。
しかもやたらと体が熱くて汗をかいている、って事は多少は発熱してるかもしれんなー、などと思いつつ
呻きながら痛みに耐えていると、いつの間にか意識が飛んでいくのだが、またあちこちの激痛で目が覚める、
という行程を何度も何度も繰り返す。
☆
そして何度目か痛みで目が覚めた時に、まだ側で付いていてくれた母に時間を尋ねると、「午後8:30」という
答えが返ってくる。体感的には午前1時くらいの感覚だっただけに、あとどれだけの時間耐えなくてはならんのか?と
がっくり・ ・ ・
唾を飲み込むのも苦労するくらい喉が渇ききっていたのだが、全身麻酔で一時停止した胃や腸がまだ活動を
再開していないらしく、それを確認しないと水も飲めないとかで。酸素吸入用のマスクもしているせいか
普段以上に喉が渇いてる様な気がする・・・加湿しているからそんな事はないはずなんだけど。
仕方ないので再度うんうん呻きながら耐えていると、知らない間に意識が飛んでいってました。
☆
そして今度は看護師さんがバイタルチェックをしている感触で目が覚める。半分寝ぼけた状態で時間を聞くと
「えーと、午後11:00過ぎですね」との返事。まだ日付が変わってないのか・ ・ ・ と落胆してると
背中腰上腕肩鎖骨に激痛が戻ってくる。正直なところ、骨折直後よりもはるかに痛い。
仕方なく痛みに耐えていると、どうやら腸の活動している音が聞こえたらしく、看護師さんが「水飲みますか?」と
聞いてきたので、ありがたく飲ませてもらう。っても寝たままの姿勢では上手く飲み込めず、むせましたが。
派手にげほげほやると、骨折した部位に響くのは過去の経験で判明しているので、なるべくそーっと
けほけほやってみたものの、それでもやっぱり痛かった。
さすがに寝たままでは上手く飲めないので「体起こしても大丈夫ですか?」と尋ねると、OKとの返事。
と、今までの経緯を見るに見かねてか、看護師さんが「痛み止め注射しましょうか?」と聞いてきてくれるのだが、
ここでその薬に頼ったら、今まで痛みに耐えていたのは何だったのか?という事になるので遠慮する。
まあ、ものすごく魅力的な提案でしたけど。
その代わりに処方してもらった痛み止めを飲んでも大丈夫か聞いてみたら「大丈夫ですよ、飲みますかー?」と
言われたので、飲、もうとしたら看護師さんが「その薬、何か食べてからの方がいいから」という事で
(空腹時に服用すると、胃の粘膜によくない薬らしい)、何かないかと冷蔵庫の中を探してもらったが
何故かチョコレート系のお菓子しか入ってなかったので、看護師さんが「パンか何か探してきますね」と
わざわざ探しにいってもらえる事に。
体感的には、病院抜け出してコンビニを二軒ハシゴしてきたくらいの時間が経っていたような気もしたが、
実際には五分足らずだったんでしょう。「ごめんなさい。何も見当たらなくて」と戻ってこられる。
こっちは食べ物を探してもらっている間に、自力で起きあがろうと三回ほどトライしてみたのだが、さすがに
高熱が出ている状態では体がまともにいう事を聞かず。かろうじて背中をベッドから浮かす事が出来たものの
それ以上起きあがる事が出来なくて、結局諦める。体がセメント袋みたいに重くて、どこに力を入れたら
起きあがれるのか、それすら分からなかった。
さながら寝たきり老人になった気分を味わっていたら、戻って来られた看護師さんがベッドの下の方で
何やらキコキコと操作すると、ベッドの背中の部分が背中がだんだんと上がってくる。このベッド、
リクライニング仕様だったか。
寝るというよりかは、座っているといった方がしっくり来るくらいに上体を起こしてもらうと、背中の痛みは
ほとんど消えて、それだけでも随分と楽になる。
そして飲み薬を飲んでほっと一息。そしてその他細々した事を看護師さんに世話してもらっていると、
薬を飲んだ事で気が緩んだのか?意識がだんだん飛び気味になってくる。
それから色々と世話をしてもらったのち、看護師さんが去り際に「もっと素直にナースコールして下さいね」と
いうような意味の事を言われる。 ・ ・ ・ わたしの性格見抜かれてるか(笑)。
そのあたりで意識が飛んでしまったらしく、何と答えたのかは記憶にありません。
二日目、了。