三日目 =手術後=
そして再度バイタルチェックされている感触で目が覚めると、先ほどとは違う看護師さんだという事に気が付く。
と言う事は勤務交代があったはずだから、午前0:00は過ぎているはず、なのだが。
その看護師さんに時間を尋ねると「午前1:00ですね。まだまだ夜は長いですよー」という返事にがっくりと脱力しつつ、
色々とお世話してもらっていると、先ほど目が覚めた時よりも痛みがずいぶんとマシになって、なんとか耐えられる程度に
なっているのに気が付く。
飲んでから二時間ほど経つとさすがに薬も効いていたらしく、痛みもほどほどになっていたので、これならこの後も
何とか”よく効く痛み止め”は使わなくても済みそうである。
などと思っていたら、意識がぼんやりとしてきたので、そのまま逆らわずに寝てしまうよう努力する。
今のわたしには寝るのが最善の選択だろうし。
その後も同じような感じで、うつらうつらとしていたらいつの間にかカーテンの外が明るくなってました。
☆
そして午前6:00まえに完全に目が覚める。この頃になると体が慣れたのか、それとも薬が全力で効果を
発揮しているのか?あんまり痛くはない。といえど手術前ほどではないのだが。
この時間帯になってくるとそろそろ他の入院患者さんが起き出して来るので、その音を聞きつつぼーっとしていると、
看護師さん再登場。血圧心拍聴音血中酸素濃度4点セットのバイタルチェック後に、ようやっと酸素マスクを
はずしてもいいですよ、と言われたので早速外す。息苦しくなかったのだが(当然)、マスクの内面に呼気に含まれる
水分が結露して顔に流れてくるのが鬱陶しかったので。
その後、朝食の時間になったらしく、看護師さんがトレー片手にやってくる。メニューはそれぞれ種類の違うパンが3個、
カップヨーグルト、マーマレード、牛乳。微妙にカルシウムに配慮しているようなメニュー。
さすがにあまり食欲がなかったのと、喉が痛かったのでパン一個とカップヨーグルトを牛乳で流し込むようにして食べて、
後は痛み止めの薬を飲んでおしまい。
そうしてしばらく経つと、主治医が登場。「どんな感じですか?」と聞かれつつ、ガーゼ交換をしてもらい、その後
手術前から刺さりっぱなしだった点滴が終了し次第、外してもらえる事に。
「でも夕方くらいからまた抗生物質の点滴しますから、その時だけまた刺しますよ」といわれる。まー刺しっ放しよりもいいか。
不用意に右腕を動かすと痛いので、その後はひたすらじっとして過ごしていると母登場。わたしが手を付けなかった
朝食のパンを早速発見して「食べへんならもらうでー」といいつつ早速食べ始める。朝ご飯食べてから来たんじゃないのか?
とはいっても、どうせ食べられなかったものなのでまあいいか。
と、昨日打たれそうになった”よく効く痛み止め”というのが想像通りの薬なのか気になったので、「昨日言ってた
やたらと効くけど人によっては興奮する薬って何?モルヒネ?」
と聞くと、「ん?あぁ、合成麻薬」とあっさりと答える。やっぱりか・・・ 意地張って痛みに耐えて正解だったよ。
もっとも、一回や二回投与されたところではそうそうヤバい事にはならんとは思いますが。
☆
まあ、手術が終了した直後に主治医が処方しようとした座薬を断固として拒否しなかったら、ここまで痛みに
耐えなくてもよかった可能性が非常に高い、と言う事は書き添えておく必要があるような気がする(笑)。
教訓 「痛い目を見たくなかったら、お医者さまの言う事には素直に従いましょう」
☆
それからぼーっとして過ごしていると、看護師さんが来て、終了していた点滴を抜いてもらっていたら、
「まだお風呂に入ってもらう訳にはいかないので、後で体拭きますね」と言われて、体を拭いてもらって着替える事に。
まあ昨日から今朝までで相当に汗かいたからなぁ。
そして傷口が開くんじゃないかと思うくらい、やたらパワフルに体を拭かれた後、母に「そこら辺歩いてこい」と
半強制的に散歩に放り出されたので、院内にある売店に行ってなんかヒマのつぶれそうな物を仕入れてみることに。
ゆっくり歩いていても衝撃が肩に響いて、微妙にうずく・・・
「本とか雑誌の品揃えはいまいちやでー」という母の事前情報からあんまり期待していなかったが、やはり食料品に
重点が置かれていて、活字関係はあんまり・・・ まあ、活字中毒の気のあるわたしが言うのも何だが。
ここで何か仕入れていかないと病室に戻ってもヒマを持てあます事が確実なので、さんざん迷ったあげくコミック本と
クロスワードパズルの雑誌を買い込んで病室に戻る。
そしてクロスワードパズルを解いていたらなぜか麻酔医登場。術後の経過とかを聞かれる。はて?なんでだ。
無事に覚醒したらもう関係なくなるんじゃないのかなーと思うんだが、そうでもないのだろうか?
と、疑問に思いつつもちょっと話してたら麻酔医退場。やっぱ話すのが上手くないドクターだなぁ。
パズル解いてるよりは、ぼーっととりとめのない思考をもてあそんでいる時間の方が長かったような気もするが、
いつの間にかお昼ご飯の時間になる。メニューはご飯、ビーフシチュー、サラダ、ラッキョ。
ところがビーフシチューなんてここ数年食べていなかったので、ハヤシライスと勘違いしてご飯とシチューを混ぜ込んで
食べてしまう(笑)。 いや、さすがに途中で気が付きましたが。
ってか、シチューとご飯という組み合わせは家庭料理の範疇だと思う・ ・ ・
☆
食後はすることもないので、クロスワードパズルを再開する。そんなにレベルが高くない問題ばっかりだったので
さくさくと回答が出てくる。もっとも右手が動かしにくいので、マス目を埋めるのは一苦労してましたが。
その後、クロスワードパズルにも飽きたので、会社の上司に手術が無事に終わりました、という報告ついでに
仕事の現状がどーなっているのかを聞くためにTELしてみる。
わたし 「あー○○さん、手術無事に終わりましたー」
上司 「おー、早いやん。で、いつから復帰出来そう?」
いきなり復帰のスケジュール聞いてきますか・ ・ ・ orz
その後、話をきいてみると、何やらとてつもなく忙しかった模様で、忙しい日(一日16時間働いてこなせる量)の
1.6倍の仕事が来た日も連日であったりとかしたらしい・ ・ ・ すっ、すみません。
そりゃー復帰のスケジュール気になるわなー、と思いつつも自分の体が第一なので、どんなに早くても2週間後、
たぶん3週間後くらいには復帰します、と伝えて電話を切る。
てか、職場復帰した時にわたしの机があるのかなぁ?
☆
まー無いなら無いでそれはいいか、とさっくり切り捨てて、病室に戻ってクロスワードパズルを再開。時々看護師さんが
バイタルチェックに来る以外は動きもなく、時々うつらうつらと惰眠をむさぼりつつ、昼下がりの時間を過ごす。
病室が八階なのでいい感じにそよ風が入ってきて、しかも二人部屋なのに一人で使っているものだから、実に快適(笑)。
もっとも体の方はそう快適ではなく、傷口を覆っているガーゼ、というか特大のバンドエイドみたいなのが
首の動きを規制していて、横を向くのに体ごと向かなくてはならなかったりとか、上体を起こして、肘と肩をある一定の
角度をキープしていないと疼いてきて仕方がない、とか。なかなか難儀な状態だったりしてましたが。
☆
などと怠惰な時間を過ごしていると、夕方になって看護師さんが登場。最後の点滴となる。抗生物質だったかな?
2〜30分ほどで終了したので、ナースコールして抜いてもらう。これで後は飲み薬だけだ(笑)。
点滴が終了してしばらくすると、夕食の時間になる。メニューは(多分)ご飯、キンメダイの煮付け、
チンゲン菜&シメジ&貝柱中華風スープというもの。初日にあった病院食に関してのアンケートの結果を反映したのか、
初日よりも味付けが濃い目になっていた(笑)。病院食なのに、いいのかなぁ?
食後はやっとテレビ視聴用のプリペイドカード(コインランドリーにも使えるようだが)を入手したので、それを使って
数日ぶりにTV鑑賞。とはいっても普段はニュース番組くらいしか見ないのだが(笑)。
ちなみにこのカード、使い切れなかったら退院時に返金してくれるそうな。意外と良心的。
面白そうな番組もなかったので、仕方なしにクロスワードパズルに再挑戦していると、いつの間にか消灯時間になって
いたので逆らわずにさっさと寝てしまう事に。昨夜とはうって変わって元気だが、まだ本調子でないのは確かだし。
☆
がしかし、夜行性人間のせいか、それとも昼間にうとうと惰眠をむさぼったせいか、起きてるような寝てるようなという
中途半端なうつらうつらとした状態が夜が明けるまで続いたのでした。
三日目、了。