スターファイターに逢えなくて
「あーいったいわたしはなんのためにこんなどろだらけなみちをてんとうしそうになりながらはしってたんだー」 ←棒読み
などと虚無感を感じつつも、来た道を引き返す。さすがにこの頃になると劣悪路面にも慣れたのか?あんまり滑ったりとかせず、
思っていたよりもハイペースで、まわりを見ながら走れるようになってました。
まー慣れたかった訳ではありませんが(泣)。
そうして走っていると、来た時には気が付かなかった小さな滝を発見。休憩がてら止まって写真に撮ってみる。
高さ3mくらいだった、かな?こんな景色を見落としていたとは、行きの時は相当余裕がなかったらしい(笑)。
そして写真を撮った後、その場でしばし休憩。ほけーっと自分のバイクを眺めていたら、リアまわりが大変な事になっていたので
ついでに写真を撮っておく。下がその写真。ここまで快晴で、雨なんか全く降ってなかったのにこの有様。
帰ったらこれをキレイに洗車してやらねばいかんのかと思うと・ ・ ・ orz
☆
凹んでばかりもいられないので、気を取り直して休憩を切り上げて出発する。
やはりこの路面に順応したらしく、割合とさくさく進んで思っていたよりも苦労せず国道417号線との合流地点にまで戻る。
「県道270号線が通れないとなると、このまま北上して冠山林道経由して国道417号線から国道157号線に
抜けて行くしかないのか?」
地図で見た限りでは冠山林道を経由するか、その手前の分岐で北西の方向に伸びる道を行くか、のどちらかしかない模様。
どうも冠山林道を経由するルートの方がメジャーっぽいので、とりあえずそちらを目指す事にして再度国道417号線を走り出す。
「とはいえ、どこまでが国道扱いなんだろー?」
対向車もほとんどない舗装された山の中を、ひたすら走っていく。3桁国道らしく1.5車線の道なのだが、先ほどまでの
ウェットでぐちゃぐちゃでスリッピーな3k?な道とは違い、路面は乾いていて砂もほとんど浮いておらず、大したアップダウンも
ないような道なので、割合と楽に走れる。
「ってーか、さっきの道と比べるのが間違っているのか(笑)」
などとお気楽モードで走っていく。路面に不安はなく対向車もほとんどないので、必然的にペースは上がり気味。っつーても
先の見えないタイトコーナーや川砂の採取場(?)等の場所ではそれなりにスローダウンしてましたが。
この時は、何でこんなに対向車が少ないのか?という事は一切考えておらず、単純に
「さすが三桁国道、交通量が少なくて走りやすいわー(笑)」
と、のーてんきに思っておりました ・ ・ ・
☆
「そろそろ国道417号線から冠山林道に入ったのかなー?」
地図上では、国道417号線は南北の途中で、冠山林道を間に挟むという妙な恰好になっている。たぶん、舗装はしてあっても
道自体が国道としての規格を満たしていないから、そーなっているんだとは思うが。
その分岐点になら標識が出ているだろうから、それで道を間違えていないか確認しようとしたのだが、どうにもそれらしい
ポイントが分からない。時々案内標識が出ているので、ルートは合っていると思うのだが。
「ってーか、本来なら山向こうの国道157号線を走っているはずだったのになー」
などと少々ブルーになりつつも、川沿いの道をどんどん走っていく。
☆
だんだんと、道に細かい石や枯葉なんかが落ちているようになってきて、「そろそろ冠山林道に入ったのかなー」とか
思いつつ距離を伸ばしていくと、赤地に白抜き文字タイトルの妙な看板を発見。って、何アレ?
距離が遠すぎてよく見えないのだが、どうも不吉極まりない文字が書いてあるような。
えー?もしかしてもしかしたらもしかするの?いやでもいくらなんでもそれはないだろー?とか現実逃避気味に混乱しながら
その看板の文字が読める距離まで近づいてみると、そこには
全 面 通 行 止
の文字が。
どないせーっちゅーねん(泣)。
☆
そりゃ対向車もほとんどない訳だよ、と妙に納得したところでこの先のルートを考える。とは言ってもこの場所からだと
高倉峠を経由して国道476号線へと向かう道しかないのだが、しかしその途中には
「フラットダート5km?」
などと地図上に記載されている部分が。CBR900RRでフラットダート ・ ・ ・ まじですかー。
いささか悩んだものの、「ここまで来ておきながら」という気持ちと、「もしかしたら本当に
フラットでCBRでも通れるかも」 という希望的観測で、行けるところまで行ってみる事に。
☆
という訳で先へと進んでいく。先ほどまで走っていた国道417号線とは道の様相が違い、路面には
山肌から剥がれ落ちたと思われる落石や、道を横切るように流れる水の流れなんかがあってあんまり
走りよい道とは言い難く、必然的にペースはそれなり。
しかし、県道270号線の荒れ模様を通過(ではないか)して来たせいか?普段とは路面状況に対する
感覚がずれているようで、さほど気にもせずさくさくと距離を伸ばしていく。
そうしてどんどん進んでいくと、前方に山肌から流れ出る水の流れが道を横切っているのに出くわす。
もっともここまでにも似たような場所はいくつかあったので、さほど気にせず突っ込んでいくと。
ずるっ。
川(といってもいいくらいの幅だった)の底に堆積していた砂にフロントタイヤをすくわれてしまい、
危うく転倒しそうになる。が、とっさに地面を蹴り飛ばして何とか態勢を立て直して事なきを得る。
「あぶねーあぶねー。ちょーっとばっかり油断しているのかなー?」
なんせ上半身はプロテクターが山盛りについているジャケットを着て来たものの、下はジーンズに
ショートブーツというお気楽装備。軽く転倒しただけで、ずたずた裂けてしまうのが目に見えているので
いつもよりも慎重さが求められる、はず。
まあ、その割には変な道ばっかり走っている気もするが(笑)。
☆
そしてさらに走っていくと、だんだんと落石が増えてくる。最初はまばらにしか落ちていなかったはずなのに
ふと気が付くと、真っ直ぐ走るのが困難なくらい増えてきている。
「こことさっきの県道と、どっちがましな道なのかなー?」
などと思いつつ、さくさくと落石を踏み越えて着実なペースで先へと進む。この落石というのが中途半端な
大きさで、なおかつ角がとがっているので時々思いがけない方向へとタイヤが弾かれたりして危ないのだが
そんな事を言っていられないほど、道が石ころだらけ(泣)。
転けたら痛そうだなーと頭の片隅で考えつつ、目先の落石を乗り越えたり避けたりして走っていたら、いい加減
疲れてきたので、てきとーに眺めの良い所で休憩する事に。下がその眺めのいいところ。たぶん高倉峠という
所ではないかと。
こんな風景を眺めつつ、ペットボトルのお茶を飲んで一休み。あーだこーだと真面目に構図を考えて写真を撮ったりしつつ
HPを十分に回復させた所でバイクに跨り再出発。落石だらけの道を再度突き進む。
☆
そしてほんの数百メートル走ったら、いきなり舗装路が切れてダートになる。って、まだ心の準備が出来てないってば〜。
などというこっちのメンタルな都合は聞いてくれそうにないので、とりあえず通れるかどうか見極めてみようとする。
「こんなん無理〜!」
思わず即答してしまうくらいの、ガレ場のダートでした・ ・ ・ orz 。握り拳くらいの石がごろごろと転がっているような
未舗装道を走るようにうちのバイクは出来ていませんってば。もーちょっとましな道かと思ってたのに・ ・ ・
それでも未練たらしく(笑)、ちょっとだけCBRをダートの中に乗り入れてみる。がしかし、やはり無理なものは無理。
ほんの10メートルほど進んだだけで、フロントタイヤが地面の窪みに落ち込んでにっちもさっちもいかなくなり、
諦めてバイクを降りて押しながら方向転換。
10メートルでこれでは、5キロなんて絶対不可能であろう(泣)。
☆
舗装路まで二輪二足走行で何とか切り抜け、バイクを停めて地図を片手に今後の方策を検討してみる。
「っつーても、通行出来そうな道はもう全部試したんだよなー」
そう、北上する方向で選択出来る道は全てトライし尽くしているので、後はもう戻るしかなく。
とはいえ、ここまであちこち走り回った挙げ句がコレでは証拠写真を撮る気力もなく、ほけーっと休憩タイム。
今度は精神的に疲れ切ったよ・・・ sigh...
しばらく経って精神的ショックから回復すると、本日数回目のルート探索。何とか国道157号線へと行けそうな
道を探る。がしかし、どー道を辿ってみても、一度思いっきり南下して国道303号線まで戻り、さらにそこから
県道40号線を経由しないと国道157号線まで行けそうになく。
このルートだと数十キロ単位で大回りしなくてはいけないので相当な時間及び距離的なロスになる事は避けられず、いささか
ではなく思いっきり凹む。なんでこーなるのー?
「あーいったいわたしはこんなところまできてなにをしてたんだー?」
☆
と、いつまでも凹んでいる訳にもいかないので、気を取り直して再スタート。今まで走ってきた落石だらけの道を
はへーとため息つきつつつ進んでいく。
そうして気乗りしないまま走っていると、何やら黒っぽい固まりが道の真ん中でのたくっているのを発見。
「来た時にあんなのあったっけ?」
路面状況には気を使わざるを得なかったせいで、その手の障害物があったら憶えてそうなものなのだが記憶にない。
不審に思いつつ近づいていくと、
「へびー?!」
推定で全長1メートルを超えているような蛇が道の真ん中に丸まってのたくってました。こっちに気が付いていないのか
それとも脅威と見なしていないのか?近づいていっても全然逃げようとはせず、ようやく逃げ始めたのは、もうほんの
数メートルという距離に近づいてから、という始末。
避けて走ろうにも、こっちは落石が走行ラインを塞いでいるのでそうそう避れないのだが。
そしてその結果。
「踏んだ、かな?」
わたしの走行ラインと逃げる蛇の尻尾(どこからが尻尾なの?)がクロスしていたような気がする・ ・ ・
しかしミラーで見ても、すでに逃げた後なので確認出来ず。むーん。
「まー逃げられるほど動けたんなら、踏んでないだろー」
と楽天的に考えて、先へと急ぐ。
☆
そうして気落ちしたまま、来た道をとぼとぼ戻っていく。あー空しいなー。
そうして見覚えのある地点をいくつも通り過ぎて走る事数十分、ようやっと国道303号線と国道417号線との合流地点である
横山ダムまで戻ってくる。
ここで少々休憩。タンクバッグの中にあった生暖かくなったペットボトルのお茶を飲みつつ、ルート確認。
その時、ふとバイクについている時計で現在時刻を確認して愕然とする。
「えー!何でもう午後3時半まわっているんよ?」
体感時間としては、午後2時にもなっていなさそうだっただけにショック倍増。いや、問題は体内時計と現在時刻の
ズレではなく。
「ってーか、この時間からこのルートで小松市まで行って航空博物館の閉館時間までに間に合うのか?」
そう、記憶ではその施設の閉館時間は午後5時半だったはず。なのにわたしの現在位位置は午後3時半の段階でようやく
滋賀県からちょっと先へと進んだだけの地点。
しかも、本日は小松基地の航空祭とも重なっているので、その関連の渋滞があちらこちらで予想され。
そんな状況では何をどう考えたって間に合う訳がない・ ・ ・ orz
うがーっ、と咆哮の雄叫びを上げそうになったがそこはぐっと堪えて、冷静に論理的に現実的によーく考え・ ・ ・
考えられるかぁー!
☆
などと壊れても仕方ないので、(頭が冷えてから)、冷静に論理的に現実的に考えてみる。
「どー考えたって、ここは戦術的撤退せざるを得ない状況だよなー」
この先は相当な距離がある上に地図上の表記からは数カ所の難所が予想されるが走破する時間は足りず、しかも
ガソリン残量は推定で1/4を切っていてこの先の確実な給油ポイントの当てはない、となると・ ・ ・
非常に残念ではあるがまーこーいう事もあるさ、また来年このルートが通行可能になった時には、リベンジツーリングを
企画すればいいんだから、と無理矢理自分を説得してここで目的地未到達のまま幕を引く事に。 sigh.
その後、国道303号線や湖周道路でなにやらストレス解消している黄色いバイクの姿があったらしいですが、
それがわたしかだったかどうかは不明です。はい。
☆
などと、目的地未到達という非常に恥ずかしい結果に終わった今回のツーリングです。
たまにはこんな事もあるさ。
しかし、何でこうも見事なくらい行く先々全てが通るに通れないような状況になってるんだか。
これもわたしの日頃の行いが悪いせいなんだろうか?非常に謎。
そうそう、逢いたくても逢えなかったのでこのページのTOPタイトルを変えてますが、
気の付いた人はいるのかな?(笑)